胸が痛い、動悸 息切れがする、血圧が高いなどの症状は 循環器疾患かもしれません。当科では毎日 初めての患者さんのための新患外来を午前中に行なっています。わかりやすい説明ができるように 各種画像診断装置を駆使した診療を心がけています。かかりつけの医療機関からの予約も可能ですので、ご利用いただきたいと思います。循環器疾患は 糖尿病や腎疾患などを合併することが多いため、他診療科とも連携を取りながら幅広く診療を行っています。
外来名 |
診療日 |
---|---|
ペースメーカー外来 |
6月・12月の金曜日/午後(要予約) |
狭心症や急性心筋梗塞は、虚血性心疾患と呼ばれ、心筋へ血液を供給している冠動脈という血管の異常から起こります。すなわち、主に動脈硬化により冠動脈が狭くなり血流が減少するのが狭心症であり、一方、心筋梗塞は冠動脈の一部が完全に閉塞して心筋が部分的に壊死を起こす病態です。これらの予防には、動脈硬化を引き起こす危険因子(高脂血症、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満、運動不足、ストレスなど)を確実に治療することがもっとも大切ですが、虚血性心疾患の疑いが出たときには、迅速な診断が必要です。当科では最新の心臓CT装置を用いた冠動脈CT撮影や腕や大腿の動脈から心臓の血管まで細いカテーテルを挿入し、造影剤を注入して狭窄や閉塞箇所を確認する冠動脈造影(CAG)を行なっています。冠動脈に狭窄を認めた場合には心臓MRIや心筋シンチグラフィーを用いた心筋血流の評価を行い、どのような治療法が最適かを検討しています。治療として薬物治療のほか狭くなった血管部分をカテーテルで拡げる風船療法(PTCA)や金属の網でできた管を広げた血管に留置してくる方法(ステント留置)などの冠動脈カテーテル治療(PCI)が行われます。
血圧とは、心臓から送り出される血液が動脈内の血管壁にかけている圧力のことであり、最高血圧140mmHg以上または最低血圧90mmHg以上の場合に高血圧症と診断します。年齢とともに増加し、我が国では50歳以上では2人に1人が高血圧ともいわれています。高血圧は、一般に自覚症状が乏しいことが多いため、血圧が高いままに放置している人も多く見られます。しかし高血圧は進行すると、脳卒中、心不全、腎不全などを引きおこすため、サイレント・キラー(静かな殺し屋)とも呼ばれています。血圧の高い人は、医師の診察を受けて、食事療法や運動療法により生活習慣を改善するとともに、適切な薬物治療を受ける必要があります。当科では、日本高血圧学会高血圧治療ガイドラインを遵守した最新の薬物治療を行っております。
心臓は1日に約10万回の拍動を繰り返しています。そのリズムは洞結節から発生し、刺激伝導系という「電線」を介して、心房や心室を興奮させて、全身へ規則正しく血液を送り出しています。このシステムに異常をきたすのが不整脈であり、期外収縮(脈がとぶ)、頻脈(脈が速くなる)、徐脈(脈が遅くなる)、などに分けられます。不整脈の治療にはまず正確な専門的心電図診断が必要であり、その上でそれぞれの病態に応じた治療法が選択されなければなりません。当科では、薬物療法、ペースメーカ治療に取り組んでいます。
心不全とは、あらゆる心臓病が最後に行き着く病態であり、心臓のポンプ機能が低下して全身に必要な血液を送れない状態のことです。心不全の原因となる疾患は、心筋梗塞、拡張型心筋症、高血圧性心臓病、弁膜症などがあげられますが、当科でもやはり心筋梗塞がその原因のトップとなっております。当科では、入院して行う最新の急性心不全治療と外来でのβ遮断薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、利尿薬などを用いた慢性心不全治療に積極的に取り組んでいます。
虚血性心疾患 |
狭心症、急性心筋梗塞、陳旧性心筋梗塞、不安定狭心症 |
---|---|
心不全 |
各種心疾患 |
弁膜症 |
大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症 |
先天性心疾患 |
心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、動脈管開存症 |
不整脈 |
心房細動・粗動、洞不全症候群、房室ブロック、心室頻拍・心室細動、ペースメーカー交換 |
水電解質異常 |
低ナトリウム血症、 低カリウム血症、脱水症 |
高血圧症 |
腎血管性高血圧症、原発性アルドステロン症 |
動脈疾患 |
閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤 |
静脈 肺循環疾患 |
深部静脈血栓症、肺高血圧症 |
心筋、心膜疾患 |
心筋症、心内膜炎、心嚢液貯留 |
その他 |
肺炎、胸膜炎、出血性疾患、その他 |
[単位:件]
検査名 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
心エコー | 経胸壁 | 3,221 | 3,201 | 3,315 | 3,218 | 3,610 | 2,890 |
経食道 | 24 | 13 | 9 | 22 | 23 | 17 | |
ホルター心電図 | 604 | 521 | 543 | 591 | 584 | 465 | |
トレッドミル運動負荷 | 217 | 204 | 217 | 223 | 229 | 131 | |
心臓MRI | 50 | 33 | 30 | 29 | 29 | 18 | |
心臓CT | 465 | 447 | 441 | 439 | 445 | 252 | |
心臓RI | 247 | 117 | 138 | 188 | 190 | 164 | |
安静時 | 126 | 54 | 97 | 122 | 122 | 120 | |
運動負荷 | 17 | 10 | 13 | 18 | 20 | 11 | |
薬剤負荷 | 61 | 18 | 28 | 48 | 48 | 33 | |
心臓カテーテル検査 | 321 | 273 | 267 | 270 | 268 | 169 | |
PCI | 119 | 121 | 98 | 80 | 70 | 60 | |
PTA | 6 | 9 | 7 | 6 | 3 | 2 | |
PPM(新規) | 30 | 18 | 18 | 32 | 16 | 12 | |
PPM(交換) | 7 | 10 | 10 | 13 | 10 | 9 |
氏名 | 宮本 憲行 ( みやもと のりゆき ) |
---|---|
役職 | 部長、内科診療部長、診療支援部長 |
専門分野 | 循環器疾患全般(高血圧・不整脈・心不全・虚血性心疾患など)、心血管カテーテル治療 |
資格 | 日本内科学会 認定内科医・指導医・総合内科専門医 日本循環器学会 専門医 日本心血管インターベンション治療学会 専門医 難病指定医 |
氏名 | 乘安 和将 ( のりやす かずゆき ) |
---|---|
役職 | 医長 |
専門分野 | 循環器内科一般、心血管インターベンション、心臓核医学 |
資格 | 日本内科学会 認定内科医 日本循環器学会 専門医 臨床研修指導医 難病指定医 医学博士 |
氏名 | 小松 博史 ( こまつ ひろし ) |
---|---|
役職 | 医長 |
専門分野 | 循環器疾患全般 (心エコー・弁膜症・心不全) |
資格 | 日本内科学会 認定内科医 日本循環器学会 専門医 難病指定医 医学博士 |
氏名 | 綿野 敬子 ( わたの けいこ ) |
---|---|
役職 | ドックセンター長 |
専門分野 | 循環器疾患全般、予防医学 |
資格 | 日本内科学会 総合内科専門医 日本循環器学会 専門医 日本人間ドック学会 人間ドック健診 専門医 日本医師会 認定産業医 医学博士 |
氏名 | 舩津 真希子 ( ふなつ まきこ ) |
---|---|
役職 | 医師 |
専門分野 | 循環器疾患一般 |
資格 | 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医 日本循環器学会 専門医 医学博士 |
氏名 | 古本 智夫 ( ふるもと ともお ) |
---|---|
役職 | 医師(非常勤) |
専門分野 | 循環器疾患全般 (高血圧・生活習慣病・血管内皮機能) |
資格 | 日本高血圧学会 評議員 日本心血管内分泌学会 評議員 難病指定医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 新来 | 宮本 憲行 | 小松 博史 | 舩津 真希子 | 宮本 憲行 | 乘安 和将 |
再来 | 乘安 和将 | 宮本 憲行 | 宮本 憲行 | 乘安 和将 | 小松 博史 | |
舩津 真希子 | 古本 智夫 | 小松 博史 | 古本 智夫 | 舩津 真希子 | ||
午後 | 再来 | (予約外来) | (予約外来) | (予約外来) | (予約外来) | (予約外来) (ペースメーカー外来)※ |